こんにちは、沖縄市にあるプログラミング教室AID IT.KIDS(エイド)のミチノリです。今日も子供たちと一緒にプログラミング学習をやっています。私以外の全生徒がタブレットをのぞき込んでいる中、お届けしたいと思います。

エイドでは基本的にパソコンを使ってscratch(スクラッチ)というプログラミング言語でゲームを作りながら学習する事を主としていますが、カードゲームをやったり、ボードゲームをやったりと、様々な体験を授業に取り入れています。

 2020年になり、「小学校でもプログラミング学習(体験)が学習指導要領によりスタートする!」という言葉が目に付くようになったかと思いますが、この背景にはSTEAM教育という言葉があります。

STEAM教育とは科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、アート(Art)、数学(Mathematics)の5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語です。

個人的にSTEAM教育とは、コンピュータ、ロボット、インターネットと、様々な最新技術が発展をし続けている中で「文系」や「理系」という従来からある枠組みに囚われたり苦手意識をもたずに、子供(小学生)の頃から「好き」を理由に理数系の学習にも興味をもってガンガンやっていこうね!

という事だと思います。

 

というわけで、エイドでは子供たちが「好きな事」を題材として積極的に授業に取り入れています。

今回も、子供たちの間で大流行しはじめている「Among Us(アマングアス または アモングアス)」というゲーマをテーマに授業をしてみました。※以下、アマングアスと書きます

 

アマングアスは、スマートフォン、PC、ニンテンドースイッチ等で遊べるゲームです。スマートフォンアプリは無料でダウンロードして遊べるので、教室では全員でタブレット端末を使ってプレイしてみました。(有償のPC版も使ってます)

 
冒頭からの写真もそうですが、やってみたかったゲームをしている子供たちの集中力は物凄いです。

アマングアスはYouTube等のゲーム実況動画から人気に火が付いたゲームです。2021年3月6日からスマートフォン版でも日本語対応がされていますが、それまではスイッチ版しか日本語対応がされていなかったので、ほとんどの子供たちが「動画で見てて興味を持って、超プレイしたかったけど英語だから、出来なかったゲーム」です。

授業でアマングアスをやるよ!と伝えるとほぼ全員が大盛り上がりでした。

アマングアスを実際にプレイするのは初めてなのに、すでに用語やルールは把握している子供たちも多いです。ゲーム実況チャンネルの影響力の高さや「好き」を理由に情報収集して学習している子供たちの凄さを実感します。

 

アマングアスは、クルーとインポスターの2役に分かれて戦うゲームです。

 
自動的に配役が決まりますが、ゲームのプレイ人数は最大で10名で、インポスターは1~3名で設定できます。クルーに選ばれた人は、ステージ内にある様々なタスクをクリアすると勝利します。ゲーム中に実施される投票でインポスターを追放しても勝利です。

インポスターに選ばれた人は、クルーに正体がばれないように、人数が同数になるまで様々な妨害工作を駆使してクルーを倒していくと勝利します。

「人狼ゲームみたい」だとよく紹介されていますが、人狼ゲームに+αの要素がいくつも詰まった面白いゲームです。

子供たちはまだ英語が読めない子も多いですが、ゲームを通じて英単語の理解が深まっているので、日本語版ではなく、あえて英語版のゲームをプレイしていくのも良い事だと思っています。

ゲーム実況動画で見た事はあるけど、プレイをしたことの無いアマングアスという話題のゲームを実際にプレイする事で、新しい体験と経験や刺激を得る事が出来ます。

 

 こちらがアマングアスに登場するクルー / インポスター です。

新しいゲームをきちんと理解して遊ぶ事だけでも、十分に良い学習になっているとは思いますが、そこで終わらずに、自分自身でもアマングアス風のゲームをスクラッチで再現して作ってみる事で、よりプログラミング学習の理解は深まっていきます。

 なので、エイドでは遊んでみたゲームをスクラッチで部分的に再現しています。

 

スクラッチでアマングアスを再現するためには、絵も自分で描かないといけません。STEAM教育にあるアートの分野にも通じていると思います。

上記の画像は私が見本として描いたものですが、小学校5年生の生徒が描き上げたイラストがこちらです。

 

 

完全に負けました。全く同じ条件で描いたのにビックリしました。完敗です。

 
悔しさと恥ずかしさをグッとこらえて、「もはやオフィシャルより上手い。凄すぎるね!!!」と素直に絶賛させて頂きました。
 

こちらはアマングアス風のゲームを作るプログラムの一部です。

 
・ 自分が遊んだゲームを再現(部分的に)するためには、どのようなプログラムが必要なのか?
・どうやってキャラクターを描けばいいのか?
・どうすれば楽しくプレイできるのか?
 
楽しさと好きを持っていれば、勉強をしているという意識ではなく、遊んでいる感覚で学習が出来ます。

 今後も子供たちが楽しんで無意識に学習できる授業内容や環境が作れるように、私自身も楽しみながら考えていきたいと思います。

今日は以上です!