こんにちは、沖縄市にある子供向けプログラミング教室「エイド IT.KIDS」のミチノリです。沖縄市だけでなく、うるま市、北中城村、中城村、北谷町、宜野湾市等の周辺市町村からも通ってくれている生徒が増えてきました。ありがとうございます!
 
早速本題に入りたいと思います。
 
エイドには、幼稚園生から中学生まで多くの子供達がいますが、年齢に関係なく共通して皆が好きな事があります。
 
それは・・・・。


子供達は皆、脱出ゲームが大好き!だと言うことです。

「脱出ゲーム」というキーワードを聞くと「やりたいー!」と全員が言います。ブラウザ版の無料ゲームで遊んだり、アプリで遊んだり、YouTuberのゲーム実況動画を見たりと、様々な方法で脱出ゲームに触れており「脱出ゲーム=大好き」な子供が多いです。謎解きのワクワク感が楽しいのかもしれませんね。

 

インターネットやWEBやプログラミングの世界では「好き」は最重要項目です。
 
「好きこそ物の上手なれ」ということわざがありますが、まさにその通りです。好きな事を仕事にしていけるのがインターネットやWEBやプログラミングの世界です。好きな事を楽しんで遊びながら追求していくと、それを仕事にしていく事も出来ます。
 
子供のプログラミング学習においても、この「楽しい」は、とても大切な事です。

というわけで、生徒からの提案もあったので、皆が好きな「脱出ゲーム」をScratch(スクラッチ)で作ってみました!複雑すぎる謎解きは作るのも理解するのも大変なので、今回はほとんどの生徒がプログラミング学習として理解も出来るように、とても簡易的な脱出ゲームにしてみました。

主な概要がこちらです。

 

■スクラッチで作るプログラミング学習用「脱出ゲーム」

使用する背景(部屋)は全部で4つ。ルーム1、2、暗号の部屋、クリアの部屋。

暗号の部屋で、予め決めた3つの数字を暗号として入力する。一致するとクリア。

3つの数字のヒントをスプライトを使って部屋の中に設置する。

 

ルールはたったこれだけです!それでは実際のプログラムを紹介していきます。

 

簡易版脱出ゲームは、まずは背景を切り替えるプログラムから作ります。最初に4つの背景を選んでいきます。部屋が2種類と、暗号を答える場所と、クリア後の背景です。これらは好きなものでかまいません。

 背景の切り替え用に「ステージ」の変数を作ります。変数名は別のものでもいいです。「ずっと」のブロックの中に「もし」のブロックを入れて、ステージが1なら、2なら、3なら、4ならと背景を切り替えていきます。

 

背景を切り替えるプログラムを作り終わったら、次は矢印のプログラムです。合計で4つの矢印を使います。初心者は理解を深める為にコツコツ作りましょう。慣れている方は、1つ目を作った後にスプライトを複製して4つに増やすと時短出来ます。
 
ハタが押されたら、XとYの座標位置を指定し、もしもステージが1なら表示して、そうでなければ隠します。このスプライトがクリックされたら、ステージの変数が2に切り替わります。各矢印のプログラムは共通していますので、座標の位置と切り替える変数の値をそれぞれ変更していきます。最後に参考URLのリンクを貼りますので2~4の矢印については割愛しますね。
次に暗号の部屋のプログラムです。番人っぽい好きなスプライトを一つ選んで下さい。ステージが3になったら表示するようにします。
 
スプライトがクリックされたら「暗号を言って下さい」と言って待ちます。今回は「123」を暗号にしたので、入力フォームに123と入力して答えが一致すると、ステージの変数が4になり、ゲームクリアの画面に切り替わります。答えを間違った場合はステージ1に戻ります。

これは、暗号を記したアイテムです。今回はシンプルに3つのボールに1、2、3と暗号を書いています。ハタが押されたら10%の大きさにして、よーく見ないと分からないようになっています。マウスでクリックすると大きさが100%に戻るので暗号が確認出来るようになります。この3つのボールをステージ1と2に設置をします。
 
ここで脱出ゲームらしさを演出するために、ボールの色を変えています。現時点ではまだ暗号が「123」なのか「321」なのか「132」なのか・・・と答えが分かりません。六通りしかないので自力でも解けてしまうかもしれませんが、もう一つ謎解きのヒントを加えます。

スプライトからノートパソコンを追加して、部屋の中に設置をします。コスチュームを複製し、暗号の正しい順番になるように、ボールと同じ色を画面に描きます。プログラムは先程のボールのプログラムとほぼ一緒です。ここまで作れば簡易版脱出ゲームが完成しました。実際のサンプルゲームはこちらです。

Scratch(スクラッチ)で脱出ゲーム簡易版サンプル

 

シンプルに作っているので、カスタマイズしやすくなっていると思います。

 子供達が好きな事やモノをプログラミング学習用のカリキュラムに取り入れる事で、より楽しく学習が出来ていると思います。今回は脱出ゲームをテーマにしましたが、今後も子供達の好きな事やモノをテーマにしたゲームを考えたいと思います。

これからも「好きこそものの上手なれ」で行きたいと思います!