逐次処理とは、ざっくり言いますと記述されたプログラムが「人の目で見て」上から下に順番に読み込まれて命令が処理されていく事を言います。
上記の画像で説明すると、左側のプログラムの場合は上から順番よく処理がされていくと、A,B,Cの変数に0 の値を設定した後に、Aを1にし、Bを2にし、CにA+Bの値を合算することで、最終的な出力結果は1+2で、C=3となります。
右側のプログラムを上から順に処理をしていくと、A,B,Cに0の値を入れたあとに、先程とは異なり、いきなりCの変数に(A+B)を合算する命令を与えています。そして、その後にAに1の値を入れ、Bに2の値を入れていますので、結果としては右のプログラムでは、AとBに値を入れる前に合算するように命令を与えているので、0+0となり、最終的な出力結果は0になります。
人間の目から見て考えた場合には何となく脳内で様々な理由を付加して計算をすることが出来ますが、コンピュータは計算機であり、意志や感情を持っていませんので画面上に表示された様々なブロックは、予め定めている基本的なルールに沿って上から下に流れて処理が行われます。
Scratch(スクラッチ)でも他のプログラミング言語と同様に、プログラムは逐次(順次)処理がなされており、プログラムが処理されていく中で発生する様々な条件によって選択される処理は異なりますが、「終わり」となる最後のブロックに到達するまでは処理が行われます。