こんにちは、沖縄のプログラミング教室「AiD IT.KIDS」のミチノリです。今日はプログラミング教室で子供たちが最初に頭を悩ませる「逐次処理(順次の処理)」について、書きたいと思います。

逐次処理とは、ざっくり言いますと記述されたプログラムが「人の目で見て」上から下に順番に読み込まれて命令が処理されていく事を言います。
 
上記の画像で説明すると、左側のプログラムの場合は上から順番よく処理がされていくと、A,B,Cの変数に0 の値を設定した後に、Aを1にし、Bを2にし、CにA+Bの値を合算することで、最終的な出力結果は1+2で、C=3となります。
 
右側のプログラムを上から順に処理をしていくと、A,B,Cに0の値を入れたあとに、先程とは異なり、いきなりCの変数に(A+B)を合算する命令を与えています。そして、その後にAに1の値を入れ、Bに2の値を入れていますので、結果としては右のプログラムでは、AとBに値を入れる前に合算するように命令を与えているので、0+0となり、最終的な出力結果は0になります。

人間の目から見て考えた場合には何となく脳内で様々な理由を付加して計算をすることが出来ますが、コンピュータは計算機であり、意志や感情を持っていませんので画面上に表示された様々なブロックは、予め定めている基本的なルールに沿って上から下に流れて処理が行われます。
 
Scratch(スクラッチ)でも他のプログラミング言語と同様に、プログラムは逐次(順次)処理がなされており、プログラムが処理されていく中で発生する様々な条件によって選択される処理は異なりますが、「終わり」となる最後のブロックに到達するまでは処理が行われます。
 

小難しく書いてしまっていますが、プログラミングの基本的な処理は、大きく分類すると3つだと言われています。

逐次処理(順次)と、条件による分岐と、繰り返し行われる反復の処理です。

Scratch(スクラッチ)でも、この基本的な処理によって命令を与えて、動かしていきます。

逐次処理については、「上から下に命令が処理されていく」というシンプルなコトなので、子供たちも最初は頭を悩ませても、すぐに覚えて理解も早いです。

 
 逐次処理を理解したあとは、並列の処理や、条件による分岐、繰り返し行われる反復の処理等が加わっていくので、プログラミング学習もより複雑になっていきます。
 
プログラミング学習では、学び始める学年により理解度に大きな差もありますが、繰り返し繰り返しながら、トライアル&エラーしながら完全に身につけるまでは反復して学習を行います。

エイドでは、出来る限り子供たちが楽しく前向きに学習を続けていけるように、カリキュラムを定めています。プログラミング学習には専門的な用語も多くありますが、一度理解をしてしまえば、一気に考え方は広がります!
 
今後も沖縄で、地域の子供たちが気軽にプログラミング学習を継続していけるように、頑張りたいと思います。